結論Grimm&Grimの略である。
「狼と金貨~神父の奇跡と蘇った少女~」の冒頭部分
時は中世。15世紀にヨーロッパに大きな社会的変革をもたらした。それは三大発明「火薬」「羅針盤」「活版印刷」。「火薬」は戦争に用いられ、「羅針盤」は航海に用いられ、「活版印刷」は聖書の複製などに用いられた。活版印刷術により聖書が普及する。影に隠れがちであるがミステリー小説も普及していく。特に15世紀からGrim Reaper(グリムリーパー)シリーズが登場する。グリムリーパーは死神である。黒いマントに大鎌を持つ骸骨である。
(中略)
名を「ぐりぐり村」という。Grimm&Grimの略称である。
Grimm Brothersはグリム兄弟と言われる作家であり、「理想郷」に住む人々の200の話をまとめている。俗にいう「メルヘン童話」である。Grimは、「厳格な」という意味がある。またGrimは「死」という意味も含まれている。「厳格な理想郷の村」を目指し「ぐりぐり村」という名前になったという。理想郷の村にするために風変りの掟がいくつかある。
ぐりぐり村には300人ほどの人たちが暮らしている。子供が生まれた場合、教会に子供が預けられシスターや乳母などによって15歳まで育てられる。ゆえに「親」を知らないで育つ。つまり子供に「親」という概念は無い。神様によって作られたと教えられる。また親は子供に自分が親であることを伝えてはならない。禁則事項である。
15歳までに「学士試験」と呼ばれる試験を受けその結果に応じて職業を選択できる。
例外を除き村に1職業までしかいることができない。そのため「パン屋」や「神父」が二人いることはない。
職業にはランクが存在する。職業ランクに応じて、1か月に定額の金貨が支払われる。
年齢や性別は関係ない。
生活インフラは無料である。例えば、住む場所(共同宿舎)やレストランでの食事などは無料である。ただし職業ランクが高いと自分の家を購入し、執事やメイドなどを雇う傾向にある。つまり生活するだけなら金貨を使わずとも生活できる環境となっている。
*1金貨=約10000円、1銀貨=約1000円、1銅貨=約100円
◆職業ランキング(狼と金貨Ⅰに出てくる職業)
S(金貨100枚)・・・羊飼い、教皇、医師、神の歌姫
A(金貨50枚)・・・薬師、神父、
B(金貨30枚)・・・シスター
C(金貨20枚)・・・聖歌隊員、馬乗り
D(金貨10枚)・・・水商売、無職
<この村の風変りのルール>
・子供は親を知らないし、大人も親というものがいることを教えてはいけない。
・資本主義ではなくコントロール経済。
・「職業」は基本1職業しか存在してはいけない。
・給与は職業ランクに応じて定額で支払われる。
・15歳までの学士試験の結果で職業が決まる。
・数十年に一度村に人狼が紛れ込む。その討伐方法は学校で習う。
・「禁則事項」は話してはいけない。「禁則事項」と言われた事柄に対して
深く追求することはできない。「禁則事項」でないことを「禁則事項」と偽ることができない。
15歳までの試験結果で職業を選ぶことができる。
職業は原則 一人1職業である。競争を無くすことによって富の配分を最大限にする
コントロール国家である。
子供が生まれた場合は、教会で育てられる。
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はじめて「グリム」という言葉が使われた瞬間である。
サークル名の「ぐりぐり」と作品で登場する「ぐりぐり村」の由来は同じである。
つまりGrimm&Grimの略である。
メンバーにプロは存在しない。過去に漫画を描いていたり、小説を書いていたり、イラストを仕事にしようとしたら親に猛反対を受け美術教師になってみたり、今でも漫画家になる夢を諦められずに漫画を描き続けていたり・・・それぞれの理想郷に向かうがその理想に辿り着けなかった者たちが集まったサークルである。
そして他にも共通していたことは「グリム童話」が好きであるということである。
マーダーミステリーは「死」「正義・悪」を扱うこともあり、スペルの異なるGrimm&Grimを使うことで「グリム童話」「理想郷」「死」「厳格」という4要素をサークル名に落とし込んだのである。
*「厳格」は犯罪、不正、ごまかしを許さない様。さらに失策や怠慢に対しても使う言葉であり、殺人事件以外でも最後には厳格な判断をするということで厳格という言葉が入るようにした。